支点が動く振り子 解説3
解説3
みなさん、こんにちは。今回は前回から続いて、問題の最後を解説していきます。
問題3は、実際にハミルトンの正準方程式を解いて、微小振動における振動数を求めるというものです。
まずは、解説1で与えたから、
なので、両辺を時間微分して
に関しては、
と簡単に求めることができます。
に関しては、単純に比較すると、
のようにが残ることになります。
そこで、最初のを用いてを消去することを考えます。ここでは、計算が煩雑になるので右辺第1項目の分子だけをいまから計算していこうと思います。
分母にはがあるので、を用いて変形すると、
となります。
これでハミルトンの正準方程式からラグランジュ方程式が得られました。
ここからは、微小振動の振動数を求めるために近似を行います。
具体的には、
こんな感じ。
上の近似を用いることで、ラグランジュ方程式は、
のようになります。
この解を求めるために、を代入し、で割ると,
これが
の解をもつ条件として、
が要請されます。したがって、この行列式を計算して、
このようにして微小振動における振動数を求めることができました。お疲れ様です!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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